山上げ

某年、5月15日。
とうとう牛が放牧地へ上がる日がきました。
牛も世話する人間もどこかワクワクな山上げの日です。


・トラックでお出迎え

放牧地の緑が濃くなり、気候も穏やかになりはじめ、いよいよ牛たちがながい牛舎生活を抜けて放牧地へいく日がやってきました。

放牧日は組合で決められます。当日の朝、釜津田は牛たちを放牧地へ送迎するためのトラックがせわしなく行き来します。
以前はお弁当を片手に人が歩いて山の放牧地まで牛を追っていったそうですが、今はもっぱらトラックでの送迎です

放牧地の気持ちよさを知っている(?)親牛たちは朝からワクワクしているようでしきりに鳴き声をあげてさわいでいます。トラックへも自らすすんで乗り込みます。一方牛舎しか知らない仔牛たちは、何がおこっているのか、どこへ連れて行かれるのか、さっぱり状況がわからない様子。トラックに乗るのもおそるおそるです。


・いよいよ放牧地へ

釜津田地区の牛たちが放牧されるのは早坂高原の一角。釜津田から車で約20分ほど。

ひろい放牧地は四区画ほどにわかれていて、各牧区に一頭ずつ種牛がわりふられます。そして雌牛と仔牛は血統などの関係でそれぞれの牧区に放牧されるのです。

放牧地に着くと、牛たちは興奮したようすでトラックから飛び出してきます。中には仔牛を忘れてひとり走り回る母牛もいるほど。
ひとしきりトラックの近くをはねまわったあと、牛たちは親子そろってそれぞれ思いのままに広い放牧地のどこかへ去っていきました。


・放牧地での生活は・・・

放牧地では、牛たちは自由に歩き回り、自由に草を食べ、自由に寝そべっているようです。
でも、牛舎にいる時と違って、雨、風、寒さ、暑さ、全てを受け入れていかなければなりません。母牛は仔牛を守り、仔牛は母牛のそばで自然の厳しさを学んでいくのかな、と感じます。


いずれにしても、牛たちは秋の終わりまでの約5ヶ月、人の手を離れ、この放牧地で過ごします。



お迎えのトラック
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親牛はいそいそとトラックへ
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仔牛はいまいち状況が飲み込めず・・・
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放牧地に到着!!
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放牧地がうれしいようです
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競り場の電光掲示板
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そして親子の姿は放牧地の彼方へ・・・
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