新年度の初セリ

某年、4月5日、今年度の初せり(市場)がありました。
わが家では前年7月に生まれた仔牛を一頭上場しました。



・市場の朝は早いのです

 岩手の牛の市場は、現在雫石町にあります。釜津田からは車で約2時間半、牛を積んだトラックでは約3時間ほどかかる距離です。市場は朝の10時からはじまりますが、牛の搬入や計量などを事前に行うため、朝の6時半には牛たちは釜津田をでることになります。
 以前は、岩泉町でも市場がひらかれていましたが、上場頭数の減少から現在の市場に統合されています(ちなみに、もっと以前には釜津田でも市場がひらかれていたそうです)。


・市場はどこをみても牛だらけ

 市場に行くと、いるはいるは、どこをみても牛だらけ、牛、ウシ、うし!!
 この市場では、短角牛に限らず、黒毛和牛やホルスタイン、親牛、仔牛がすべて取引されます。今回の総上場頭数は約300頭、そのほとんどはホルスタインの親牛(肉用牛)で、短角牛は7頭のみで全体の約2パーセントほど。短角牛は実に貴重な牛なのです。


・今時の市場は近代的

 雫石の市場は近代的です。牛の計量から競りまですべてデジタル化されています。
 競り場の中央には大きな電光掲示板があり、上場された牛のデータ(体重、生年月日、性別、牝牛なら妊娠の有無、血統など)が表示されます。購入希望者が手元のボタンを押すと競りがはじまり、最終的にもっとも高値をつけた人の番号が表示されるしくみです。この間わずか5〜10秒ほど。実にすばやい。


・牛の値の基準

 牛の値はどこできまるのでしょう?牛の価値は牛の種類、性別、仔牛か親牛か、そして当然買う人の目的などで大きく違うようです。
 仔牛の場合、多くは肥育農家に買い取られます。肥育農家は仔牛をより肉質のいい成牛に育てるのが目的なので、将来大きく質のいい肉をもつ可能性のある牛を求めます。その見極めには仔牛の体形に加え、血統なども重視されます。一方、親牛は肉用牛として買い取られるほか、雌ならよい仔牛を産めるか、雄なら種牛になりうるかなどで取引きの内容がかわっていくようです。


・今回の市況

 今回我が家で上場した仔牛は約14万ほどの値で買い取られました。体重が180キロだったので、単純に計算しても770円/キロ、最近にしても高値でした。その他短角牛も20万前後。この2、3年は親牛で一頭あたり25〜30万ほどが一般的な値です。BSE問題の関係で牛の値が一時大幅に下落しましたが、短角牛の安全性も認められつつあるようで、じょじょに値が回復しつつあります。ちなみにこの日の市場の最高値は黒毛和牛の妊娠牛の40万でした。

上場をまつ牛たち
-------------------

競り場の様子
-------------------

競り場の様子
-------------------

競り場の電光掲示板
-------------------

雫石市場の外観
中に牛がうようよいるとは思えない・・・
-------------------